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5日目:回路図の基礎

午前の部

1. 基本的な回路記号

回路図を読むための基本となる記号について学びます。

回路図の記号外部サイト

1.1 基本素子の記号

  • 受動素子
    • 抵抗 (R)
    • コンデンサ (C)
    • インダクタ (L)
  • 能動素子
    • ダイオード
    • トランジスタ
    • IC
  • 電源関連
    • DC電源
    • GND(グランド)
    • 電圧レギュレータ
graph LR
    A[電源] --> B[レギュレータ]
    B --> C[負荷]
    C --> D[GND]

1.2 回路記号の意味と使い方

  • 方向性のある素子
    • ダイオードの順方向・逆方向
    • 電解コンデンサの極性
  • 値の表記方法
    • 抵抗値の単位(Ω、kΩ、MΩ)
    • コンデンサの容量(pF、µF)
    • 電圧・電流の表記

2. 回路図の読み方の基本

2.1 回路図の基本ルール

  • 信号の流れ
    • 左から右への信号の流れ
    • 上から下への電源の流れ
  • 接続と非接続
    • 接続点の表現方法
    • 交差する線の解釈

2.2 階層的な読み方

  • ブロック図からの展開
  • 機能ブロックごとの理解
  • 信号の追跡方法

3. 電源回路の基礎

3.1 電源の種類

  • リニアレギュレータ
    • 特徴と用途
    • 熱設計の考え方
  • スイッチング電源
    • 基本動作原理
    • 効率と特徴

3.2 電源設計の基本

  • デカップリングコンデンサ
  • ノイズ対策
  • 電源配線の注意点

午後の部

1. 簡単な回路図の読解演習

1.1 演習課題

  • LED点灯回路
    • 電流制限抵抗の計算
    • LED直列・並列接続
  • トランジスタスイッチング回路
    • ベース抵抗の計算
    • コレクタ負荷の設計
graph TD
    A[入力] --> B[ベース抵抗]
    B --> C[トランジスタ]
    D[電源] --> E[コレクタ負荷]
    E --> C
    C --> F[GND]

1.2 実践的な読解方法

  • 信号の流れの追跡
  • 電圧・電流の計算
  • 動作状態の予測

2. 実基板と回路図の対応確認

2.1 部品実装の基本

  • 部品の極性確認
  • 実装位置の特定
  • 配線パターンの確認

2.2 トラブルシューティング

  • テスターによる導通確認
  • 電圧測定ポイント
  • よくある不具合とその原因

3. 週間のまとめと質疑応答

3.1 重要ポイントの復習

  • 回路記号と基本ルール
  • 電源回路の設計ポイント
  • 実装時の注意事項

3.2 よくある質問と回答

  • 回路図の表記ルール
  • 部品選定の考え方
  • トラブルシューティング手法

3.3 実践的な応用に向けて

  • 次のステップ
  • 参考資料・書籍
  • 継続学習のポイント

演習問題

  1. 以下の回路図で、LED(順方向電圧2.0V、定格電流20mA)を5V電源で動作させる場合の制限抵抗の値を計算してください。

  2. デカップリングコンデンサの容量選定について、以下の条件で適切な値を選んでください:

  3. 動作周波数:16MHz
  4. 消費電流:100mA
  5. 電源電圧:3.3V

  6. トランジスタスイッチング回路で、コレクタ電流が50mA、hFEが100の場合のベース抵抗の計算を行ってください。

参考文献・資料

  • 『電子回路の基礎』
  • 『実践電子回路設計』
  • 『トラブルシューティングガイド』