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デジタル回路基礎講座 - 2日目

概要

  • 目的:デジタル回路の基本概念を理解し、実際の回路動作を体験する
  • 時間:7時間(休憩含む)

午前の部(3時間)

1. デジタル信号のしくみ(60分)

講義内容

  • アナログとデジタルの違い
    • 身近な例:温度計(アナログ)とエアコンの温度設定(デジタル)
    • 声(アナログ)と文字(デジタル)の違い
  • デジタル信号のメリット
    • ノイズに強い
    • 情報の保存や複製が容易
    • 処理が単純

実習

  • LEDの点灯実験
    • スイッチON/OFFでLEDを点灯/消灯
    • デジタル信号の基本を体験

2. 電圧レベルの考え方(60分)

講義内容

  • 電圧とは
    • 水圧との類似性を使った説明
    • 基準となる0V(GND)の概念
  • デジタル回路で使う電圧
    • 一般的な5Vと3.3Vの説明
    • Arduino UNO R4 WIFIでの電圧レベル

実習

  • テスターを使った電圧測定
    • 電池の電圧測定
    • USBからの5V電源の測定

3. HIGH/LOWの概念(60分)

講義内容

  • デジタル信号の2値
    • HIGHとLOWの定義
    • 1と0の対応
  • しきい値の概念
    • HIGHとLOWを分ける境界
    • ノイズマージン

実習

  • LEDとスイッチで論理状態の確認
    • HIGHでLED点灯、LOWで消灯
    • 実際の電圧を測定

午後の部(4時間)

1. プルアップ・プルダウンの実験(90分)

講義内容

  • 入力ピンの不定状態
    • フローティング状態の問題
    • プルアップ・プルダウンの必要性
  • 内部プルアップ抵抗の使い方

実習

  • プルアップ抵抗の実験
    • 外部プルアップ抵抗の接続
    • スイッチの動作確認
  • 内部プルアップの実験
    • Arduinoの内部プルアップ機能を使用
    • スイッチの状態読み取り

2. Arduino UNO R4 WIFIを使った実験(90分)

講義内容

  • デジタルピンの基本
    • 入力モードと出力モード
    • ピンの設定方法
  • プログラムでのピン制御

実習

  • デジタル入出力プログラミング
    • LEDの点滅制御
    • スイッチ入力の読み取り
    • プルアップ抵抗の設定

3. 理解度確認と質疑応答(60分)

内容

  • 小テスト(20分)
    • デジタル信号の基本概念
    • 電圧レベルの理解
    • プルアップ・プルダウンの役割
  • 質疑応答(40分)
    • 疑問点の解消
    • 補足説明

必要な機材

  1. Arduino UNO R4 WIFI
  2. ブレッドボード
  3. LED(複数色)
  4. 抵抗(220Ω, 10kΩ)
  5. プッシュスイッチ
  6. ジャンパワイヤ
  7. テスター
  8. USB Type-Cケーブル

注意事項

  • 安全面の配慮
    • ショートさせない
    • 配線は確認してから電源投入
  • つまずきやすいポイント
    • GNDの接続忘れ
    • 抵抗値の読み方
    • LEDの極性